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9.トスカーナ州の魅力とは

トスカーナ州の特色

イタリア半島の北部に位置する。

歴史的には紀元前8世紀のエトルリア文明などの太古へと遡るが、この地域がイタリア半島においてその政治的、文化的な重要性をアピールしたのはいわゆる都市国家の時代から。
メディチ家を擁するフィレンツェやシエナ、ルッカ、ピサなどはその代表である。農産物や、交易などによる経済的な繁栄により支えられ、ルネッサンス期に代表されるように文化芸術のパトロンとして君臨した。
現在に至るまでの歴史の中で、イタリアという国としてのカルチャーはこのトスカーナのもの、或いはトスカーナ発のものが土台と言っても過言ではない。
ローマ教皇庁との関わりも深く、また、その後の外国勢支配の時代においても宗教的・政治的に重要な役割を果たしてきた。

現在の産業は観光やキャンティなどの有名ワインの数々やオリーブなど世界的に知られる農業生産物が主だが、繊維やアパレル又は皮革製品などのファッション関連製品の一大生産地としても知られる。あまり知られていないが鉱物資源も多い。またガラス製品、窯業なども盛んである。

バランスのとれた郷土料理、又起伏に富む豊かな自然とその総合的な魅力は他州の追随を許さない。
古くから現在に至るまで多くの貴族や富豪、文化人、政治家達が保養地としてトスカーナの丘陵を選んで来た他、フィレンツェを始めとする各都市には一年中観光客が溢れかえっている。

この州はまさに芸術都市の宝庫。
ルネサンス芸術の中心地であるフィレンツェ、斜塔で有名なピサ、カンポ広場や伝統祭事パリオで知られるシエナ、塔の街サン・ジミニャーノ、中世の面影残るピエンツァの5つの街は個々に世界遺産に登録されている。
他にもアレッツォ、ルッカ、プラート、ピストイア、ヴォルテッラ等の歴史と文化の街や、赤ワインの産地キャンティ地方、モンテカティーニテルメなどの温泉地、ヴィアレッジョなどのビーチリゾート、夏のオペラで有名なトッレ・デル・ラーゴ・プッチーニ、カッラーラなど大理石の採石地等、観光素材は実にバラエティーに富んでいる。
糸杉の点在するなだらかなトスカーナの丘陵の美しい景観は、世界遺産のオルチャ渓谷をはじめどこもまさに絵画的な美しさである。

州都 フィレンツェ

古代ローマ時代、花の女神フローラの町としてフロレンティアと名付けた事が語源とされる。
かつてのフィレンツェ共和国、トスカーナ大公国の首都であり、イタリア統一後、短期間イタリア王国の首都がおかれた。

フィレンツェは長期にわたりメディチ家の支配下にあった。中世からルネサンス期にヨーロッパにおいて、フィレンツェは商業および金融の重要な中心地のひとつであり、文化の中心地域としても発達し、美術、建築の傑作が数多く残されている。

街の中心部は世界遺産で、花の聖母教会ドゥオモ、シニョリーア広場とヴェッキオ宮殿(市庁舎)、ミケランジェロ広場、ピッティ宮殿、ヴェッキオ橋とアルノ河、サンタ・クローチェ教会をはじめ、ミケランジェロやボッティチェッリ、ダ・ヴィンチ等の巨匠達の作品を鑑賞できるウッフィツィ美術館、アカデミア美術館、パラティーナ美術館、サンマルコ美術館、バルジェッロ美術館、メディチ家礼拝堂など、どこに行っても世界遺産に突き当たるといっても過言ではない。

現在は観光業の他、繊維工業、金属加工業、製薬業、ガラス・窯業、ジュエリーや刺繍などの工芸が盛んである。貴金属、靴、皮ジャケットなどの革製品、フィレンツェ紙や、手作り香水や化粧品、焼き物など、ルネサンス期に芸術家と肩を並べるほど権勢を誇った職人たちによる伝統的手工芸製品が今なお受け継がれている。

世界遺産

フィレンツェ歴史地区
ピサのドゥオモ広場
シエナ歴史地区
サン・ジミニャーノ歴史地区
ピエンツァ市街の歴史地区
ヴァル・ドルチャ(オルチャ渓谷)